柴田トヨさん著「くじけないで」の帯の文字だけど、
ー白寿の処女詩集ーってなんか妙にインパクトあり過ぎ。
白衣ではなく、白寿の処女・・・・思わず十字をきって詩集を手にする私。
英語だと童貞も処女もVirginだから、77歳頃出した詩集に花さん
ー喜寿の童貞詩集ーって帯に書けたのにね。
私が還暦になって詩集を出したらー還暦の処女詩集ーだけど、
白寿の処女詩集にはかなわないから、詩集を出すことは考えないことにしよう。
って、詩を書いてるわけではないのに思った。

力を抜いて、気持ちを楽にしてくれる言葉の横綱は
「人間だからね、そういうこともあるよ」と慰めてくれる相田みつをさんだと思いますが、
ここに来て、柴田トヨさんが強力なライバルとして出現しました。
私は相田さんがちょっとにがてで、
定山渓温泉の相田さんグッズだらけの某旅館に行ったときは、思考停止を強制されてるみたいで身の危険を感じました。
逃れて露天風呂に入ったら、壁に「ふ〜〜」だか「ほ〜」だか忘れたけど、
あの字体で書いてあって、めまいがしてしまいました。
なので、柴田トヨさんの方が好きです。
前向きだも。
可愛くってちょこんって座ってるお婆ちゃんが、
ニコニコしながらドンって背中を押してくれる詩。

私は嫌みなので、冷戦中の我が家の高齢者にプレゼントするつもりです。
毎日毎日新しい病気を作ることが生き甲斐で、
お茶ひとつ自分でいれる努力をしないイヤな女。
私はあなたの下僕じゃないんだよ!
・・・・・あっ、わたしにこそ今この本は必要かも。

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自分に

ぽたぽたと
蛇口から落ちる涙は
止まらない。

どんなに辛く
悲しいことがあっても
いつまで
くよくよしていては
だめ

思いきり
蛇口をひねって
一気に涙を
流してしまうの

さぁ 新しいカップで
コーヒーをのみましょう
(柴田トヨ著「くじけないで」飛鳥新社刊より)