あたふたしているうちに月末、
経済優先で頑張らねばならないんだよね。
でも、落ち着かなくなることが多くて。
こんなにテレビのニュースを見続けたのは久しぶり。
「直ちに人体に影響はありませんよ、
めったにあることではないから心配しなくていいんですよ」という
テレビのニュースを見ていると、
「考えなくてもいいよ」と言われているようです。
「なにがあっても経済優先日本」というご主人様に
尾っぽ振ってついていくワンコになってしまいそうだワン。

毎日新聞の記者の発言を記録しておきたい。
「安全神話」のパワーは巨大で、原発の危険性を訴える学者や技術者やNGOは
変わり者扱いされていた。
でも頑張って発信し続けてくれていたひとりが石橋さん。
巨大地震で原発が危ないこと訴えてた地震学者石橋克彦さんの話を
直接聞いた国会議員も少なくないはず。

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毎日新聞より
発信箱:すべて想定されていた=福岡賢正(西部報道部)

 原発事故の報道に強烈な居心地の悪さを感じている。
その理由を突き詰めていくと、メディアが安易に使う
「想定を超えた」という言葉のせいだと思い至る。
眼前で今起きている事態は本当に想定外だったのか。

 《最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高(海抜6m以上)を越えることはないというが、1605年東海・南海巨大津波地震のような断層運動が併発すれば、それを越える大津波もありうる》
 《外部電源が止まり、ディーゼル発電機が動かず、バッテリーも機能しないというような事態がおこりかねない》
 《炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される》
 《4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし(中略)、爆発事故が使用済み燃料貯蔵プールに波及すれば、ジルコニウム火災などを通じて放出放射能がいっそう莫大(ばくだい)になるという推測もある》

 すべて岩波書店の雑誌「科学」の97年10月号に載った論文「原発震災~破滅を避けるために」から引いた。筆者は地震学の権威、神戸大の石橋克彦氏。
つまり今回起きたことは、碩学(せきがく)によって14年も前に恐ろしいほどの正確さで想定されていたのだ。

 石橋氏はその後も警鐘を鳴らし続け、05年には衆院の公聴会でも同様の警告を発している。電力会社や原子力の専門家たちの「ありえない」という言葉を疑いもせず、「地震大国日本は原子力からの脱却に向けて努力を」との彼の訴えに、私たちメディアや政治家がくみしなかっただけなのだ。

 05年の公聴会で石橋氏はこうも警告している。日本列島のほぼ全域が大地震の静穏期を終えて活動期に入りつつあり、西日本でも今世紀半ばまでに大津波を伴う巨大地震がほぼ確実に起こる、と。

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毎日新聞 2011年3月29日 0時01分