蠍座は別だけど、封切り映画を割引無しで見ると料金は1本1800円。
1800円だよ、高い!いい映画でも、高いと思う。
今まで女性割りや毎月1日映画サービスディやレイトショーを利用して
少しでも安く映画を見てきたけれど、60歳を過ぎると
いつでも1000円になる。うれしい事この上なしなのです。
歳をとって良かったと思えます。なので、
前より映画を見に行く回数が増えました。

CMでもずいぶん流れていた「東京家族」を見てきました。
最初にお金の話をしてしまったのは、現在が舞台になっているからかもしれません。
お金の事はしみじみ映画の東京物語のときは思わなかったことなのに。
自分が生活感にあふれきっているからか、遠くを見なくなったからか。
東京家族を見ながら
お父さんはずいぶん前に定年退職した学校の先生だから、年金はいいよなぁ・・・とか
開業医の息子なら、忙しくてももっとお金持ちっぽい暮らし向きじゃないかなぁ
とか、あれは長男の奥さんが自分で刺したポジャギののれんなんだろうなぁ、
お母さんお大島の着物、いいなぁとか思っていた。
どこかあるあると言いたくなる事がある映画。
これから大変な時代になるけど、助け合って生きていくんだよーと、応援している映画。
一人暮らしのお父さんのところに、隣のお嬢さんが洗濯物入れをもって来るのを見ながら、
地域で助け合うってこと、どう作っていけばいいんだろうと思ったり。

ところで
「東京物語」より、しみじみしなかったのに、お母さんが亡くなる時はジワっと来ました。
調子の良くない入院中の義母を思い出したからです。
一緒に見ていたうちのおっさんも同じくジワっときたそうです。
母親がなくなるかもという事ではなく、私が先に死んだらと考えて・・ジワっときたそうで、
アヘーーー!!そうだ、もう子ども夫婦の立場ではなく、老夫婦に私はなったんだと自覚しました。