札幌青年会議所主催「Universal Responsibility 世界とのつながり 世界を変えるのは我々一人ひとりの一歩から始まる」ダライ・ラマ14世の講演会に参加しお話を聞いてきました。私には神髄な信仰心も謙虚さや高尚な悩みもありません。チベット大好きでダライ・ラマ法王大好きの友人たちの顔を思い浮かべながら「生き仏様をライブで見たらいい事あるかも」と、邪念いっぱいで参加しました。

(ダライ・ラマ14世はこのかたです。↓今年封切り予定の映画)


今までいろいろな方の講演会に参加してきましたが私にとっては「初めて」がやたらと多い講演会でした。バッグの持ち込みは禁止。財布等を取り出してホテル1Fのクロークに預けます。事前の案内でセキュリティチェックが厳しい事を予想はしていましたが、3Fの会場に入る前に金属探知機ゲートを通るのです。そこでなにかに反応したら入念にボディ金属探知機を使います。開始1時間10分前にホールへ入ると、4分の3以上は埋まっていました、出遅れました。正面ステージのバックは薄紫で真ん中に黄色いラブチェアとテーブル。ステージ両脇と中央両脇の4ヶ所にワイドスクリーンが垂れ下がっています。私はまんなかより5列くらい後ろの席に座りました。ステージは遠いけれどスクリーンがよく見えます。
法王は今年80歳になられるせいか歩き方がゆっくりでした。椅子の前に立ち「エクササイズします」と言ったので、何するんだろうと思ったらお辞儀をペコペコペコペコとしました。「日本はこの挨拶を何度もするので」と言っていつもの笑い声。つられてこちらも笑ってしまいます。あきらかに靴がカパカパと大きくて、赤と黄の法衣もシンプルだけど派手。
そして、今回私にとって最大の初めては、法王が講演中にずーっと頭におしぼりをのっけていたことでした。通訳の方が話している間中、せわしないのです、なにかをしていました。腕をぽりぽりかき、お水を飲み、あくびもしていましたし、そして顔を拭いた後のおしぼりを広げてそのまま頭に乗っけていました、スクリーンに中継しているので、ライトがよほど熱いのだと思います。「気ちがいでも酔っぱらいでもありません、暑い時にはこれがいいのです」と言って乗せていました。途中で四角いおしぼりを三角に折って頭に載せた時は吹き出してしまいました。赤ちゃん帽子をかぶったメガネのおじちゃんみたいで可愛すぎです。とにかく講演者が頭におしぼりを乗せて話すという講演会は初めてでした。。。(笑)あり得ないよー、頭におしぼり乗っけて話した講師を今まで見た事がなかったんだも、画面を見ててもおしぼり頭が何度も可笑しくて、笑いのつぼをつかれてしまいました。私の免疫力はこの講演会で確かに上がったような気がします。
生きる目的は幸せになること、幸せになるには希望を捨てない事、希望や思いやりを持つために教育が大事・・。国を侵略され離れざるを得なかった法王が「希望を捨てない事」とおっしゃる意味は深いと思います。えらそうではなくて、お茶目で、脂ぎっていなくて、乾いてもいない、少年ぽい笑顔のダライ・ラマ14世でした。

ところで、この参加費は7000円なんだぞー、すごいでしょ?!でもスマップや嵐は9000円だから、そう考えるとお安いような気もするのでした。