2月は気がつくと3月になっている、春に向けて走り抜けて行く寒い月。2月が半分過ぎた。今度の3月11日でまる6年過ぎるのか、ついこの前のような気がする。ということはシリアの内戦が始まってから6年過ぎるという事。空気が読めないやつと言われても、大きな声に流される事なく、何が正しくて何が間違っているのかを考えてきてるだろうか。適当だけどたまにはしっかりしろよー自分・・と、あらためて思う。

アレッポにあったせっけん工場は1軒もなくなった。天井から漏れるヒカリが星空のようだった市場も若いお兄さんやオジサン達のお客を呼び込む声や値切り交渉中のお母さんの笑顔も消えた。
アレッポに泊まった時、朝のずいぶん早くに起きてしまったというか、起こされた。元々詰まってはいないけれど、私の頭の中は空洞になったようで、音が響き渡って目が覚めた。ホテルのそばにモスクが、お祈りを呼びかけるアザーンだった。

チョコレート屋さんの店先は、たくさんのオジサン達で大にぎわいだった。オリーブ石鹸は山の形で積まれ、何種類ものオリーブのピクルスがこれも又山にのように売られていて、試食が楽しかった。アレッポにはいい思い出だけがあるのに、悲しいよ。人々の笑顔とともにアザーンが響く町にアレッポが戻りますように。

アレッポからトルコに逃れてせっけん工場を再開した人たちがいます。彼らの思いをクロスロード、ハラブせっけん(ハラブはアラビア語でアレッポの事)のガザールさんがブログに書いています。「アレッポの石鹸職人からーCROSS ROAD」
静かに力を込めて書いている。ぜひ読んで。